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はてなブックマーク - プリントと染め
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抜染生地

洋装に着物の染色技術
生活スタイルに合った新しい京都の伝統を目指して

京都デニムのジーンズをご覧になって、目立つところにある模様。
これはプリントではなく、着物の生地の制作に用いる【抜染】という技術が使われています。

色差しされた柄部分

藍で先染めされたデニムの色を抜いて、そこに友禅の色差しを施すことで、
この鮮やかな模様は出来上がります。
洋服に着物の染色が用いられるのはとても珍しく、
特にデニム生地にこの工程を踏むのは京都デニムの独自技法です。

色差し

プリントと染めにはそれぞれ特徴・短所と長所があり、ざっくりご紹介すると

プリント:生地の表面に染料を吹き付ける(あるいは刷る)ため、表しか柄がくっきり見えない
長/データで大量生産が可能なため、コストが低い。
短/表面しかインクが浸透していないため、柄の耐久年数は染めに比べると長くない。

染め:生地の中までしっかり染料が入るため、柄が裏まで通る
長/染料がしっかり浸透しているため、色の変化を楽しみながら長く着用できる。
短/その都度人間の手作業なので、コストは高い。

といった感じになります。

洋装が現代日本の普段使いとなり、着物を着る機会はごく限られたときしかありません。
せっかく受け継がれてきた着物づくりの技術を洋服に取り入れることで
伝統を継承していくことができるのでは・・・と、着物のように長く付き合えるジーンズづくりに励んでいます。

染色

【余談】
京都デニムではジーンズの染め直しも承っており、ときどきお客様の持ち込みで
穿き込まれたジーンズを眼にすることがあります。

藍と友禅染の染料は色落ちの仕方が異なるので、長く着用することで
一本一本異なる独特の風合いが生まれます。
お客様が大切に穿いて下さっているジーンズの再加工はとても緊張しますが、
その変化を拝見できるのは、とても嬉しく誇らしいことだと感じます。
いつか、そんな変化をとげた商品の様子もご紹介できたらいいな、と思っております。

【ちょっと気になる情報】
■蕎麦處 笹屋
住所:京都府京都市下京区烏丸通仏光寺東入ル上柳町315-10
営業時間:地下鉄四条烏丸駅から徒歩約5分
交通手段:四条駅(京都市営)から107m
http://cc.fm/sasaya/